文科省、愛知・弥富市の中学にカウンセラー追加派遣費用を支援
NEWS愛知県弥富市の公立中学校で3年生の男子生徒が同学年の別の男子生徒を刺したとされる事件を受けて、末松信介・文科相は26日の閣議後会見で、県教委にスクールカウンセラーの追加派遣の経費を支援する考えを示した。「現在警察で捜査が進められているが、文科省として何よりも重視しなければならないのは計りかねないショックを受けている生徒の心のケアだ」などと述べた。
事件の起きた学校には県と市が、それぞれスクールカウンセラーを派遣しているという。
事件では、男子生徒が学校に凶器の包丁を持ち込み、使用したとされる。学校の危機管理マニュアルの作成の手引きでは、不審者の侵入の対応は明記しているが、学校関係者や生徒による危険物の持ち込みには触れていない。
手引きの見直しについて尋ねられた末松文科相は「まだ全容が明らかになっておらず、本日の時点で全ての学校に影響を与える国の方針として言及するのは時期尚早だ」と話した。今後、警察の捜査や県教委の調査で原因が判明してから、学校安全の体制整備や未然防止について検討するという。