まるで魔法のような本当の話
14面記事TERUKO 著
本書は、ある国に住む目を閉じても眠れなくなったお姫様と「物語屋」との掛け合いから始まる。お姫様が好きなのは、おとぎ話に出てくるような不思議な魔法。しかし、現実の世界に魔法は存在せず、それが悲しくて眠れなくなったという。
「物語屋」は、「魔法のようだけれど、本当にある話」を毎晩聞かせ、お姫様を眠りにつかせようとする。
登場するのは、植物、生物、風景、科学に関わる30の話。透明になる花や空飛ぶ種、動き回るスライム、永遠の命、いちごミルク色の湖、過去を見る方法―などだ。
「ひろった人をしあわせにする石」の物語では、夢のある話を展開。解説欄には、この石を売って大金を得た人たちの実話も載せた。とてもよい香りのするこの石の正体は…。(小学校中学年から)
(1320円 くもん出版 Tel03・6836・0305)