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一刀両断 実践者の視点から【第109回】

論説・コラム

「ヤンキー先生」への期待

 票を集められるから、この人を議員にしようと政党の執行部は考える。「ヤンキー先生」と呼ばれた国会議員も、票を集める力は強そうである。
 衆議院の文部科学委員長に義家さんが就いた。教職員組合を徹底して正そうとしていることが、言動に強く滲み出ている。ただし、その矛先がいつも納得のいくような動きになっているとは思えない事がある。
 教員出身の議員はもっと結束して、教育現場を魅力あるものにする努力が明らかに不足している。教育の為に議員になったのなら、本来は恐いものはないはずであるが、教育正常化への情熱が今の行動に現れているとは思えない。現場で苦言や不平不満を生で受け止めて、論破する行動を示して欲しい。
 ヤンキー先生の存在を今の若者はすでに知らないのだから、その名ではなく、今の学校の現状改革を元教師の信念を持って、その任を果たして欲しい。出来るだろうか、やや不安が残る。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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