「学校のトイレ研究会」が発足25周年、洋式化の新工法など紹介
3面記事 トイレ関連企業による研究活動組織である「学校のトイレ研究会」は10日、発足から25周年を迎えるに当たって、これまでの取り組みを紹介する記者説明会を開いた。
この中で、便器を和式から洋式に改める際、和式の便器の一部を残したまま洋式便器を設置する新しい工法を紹介。工期が短くなり、廃棄物が減るとした。
公立学校のトイレの便器は洋式化が進み、6割近くが洋式となっている。ただ、洋式便器は一部の学校に集中し、すべて和式の学校も多く残っている。説明会では、このような現状を紹介した上で、和式の便器は子どもたちをトイレから足を遠ざける要因となっていること、災害時に学校が避難所となった際、高齢者が介助を受けなければ使用できない場合があることなどを指摘した。
既存のトイレを洋式化する場合、夏休み期間中に集中して作業を行う必要がある。従来は、2階にあるトイレの便器を洋式化しようとすると、1階の天井に穴を開けて和式の便器を取り出すという作業があった。新しい工法では、和式便器の上部を切り取り、下部は残したまま洋式便器を設置するという。