国内での行事など「キャンセル保険」を販売 保護者が任意加入可
1面記事損保ジャパン子会社
昨年度から続くコロナ禍により多くの学校で修学旅行などの行事が中止・延期となっている状況を受け、損保ジャパンの子会社で少額短期保険を扱う「Mysurance」(東京・新宿区)は7日、保護者が任意で加入できる「修学旅行キャンセル保険」の提供を始めた。新型コロナウイルスの濃厚接触者に該当した場合をはじめ、児童・生徒個人の事情による不参加で発生するキャンセル料を補償する。
保険の対象は修学旅行や林間学校、部活動の合宿など、国内での学校行事や活動とする。導入を希望する学校単位に提供し、児童・生徒の保護者はQRコードを載せた案内チラシから申し込む。保険料はクレジットカードで支払う。
児童・生徒本人にキャンセル理由が生じた場合に補償の対象となる。補償割合は理由に応じて100%、50%、30%の3種類を設けている。新型コロナのPCR検査結果待ちや濃厚接触者に該当した場合、緊急事態宣言下での外出自粛要請に従った場合には30%を補償する。
同社によると、学校単位で修学旅行などを中止・延期した場合に発生するキャンセル料は国の「地方創生臨時交付金」の対象となることが多い。一方、児童・生徒の個人的な事情で不参加となった際に発生するキャンセル料は同交付金の対象とならないケースが多く、学校現場から保護者が任意で加入できる保険を求める声が寄せられていたという。同社で販売している「Travelキャンセル保険」の対象旅行を広げた。
学校関係者の問い合わせは同社ウェブサイトの「修学旅行キャンセル保険」商品ページ(https://www.mysurance.co.jp/news/2021-10-07/)で受け付けている。