「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」開催
4面記事
＜長崎へ航く＞1931年、個人蔵
東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーは、「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」（共催＝BSフジ、ライブエグザム）を11月28日（日）まで開催している。
小早川秋聲（1885―1974）は、大正から昭和期に京都を中心に活躍した日本画家。鳥取の光徳寺住職の長男であり、9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入った。その後画家を志し、日本画家の谷口香嶠や山元春挙に師事、文展や帝展を中心に入選を重ね、画技を磨く。
旅を好み、北海道、山陰、紀州など日本各地を絵に描き、国外では複数回の中国渡航に加え、アジア、インド、エジプトを経てヨーロッパ10数カ国へ遊学をした。1926年には北米大陸を横断し、日本美術の紹介にも努めた。
やがて、従軍画家として戦地に何度も赴くようになり、数多く描いた戦争画のなかでも代表作の＜國之楯＞は深く印象に残る1点だ。
本展は、初期の歴史画から初公開の戦争画、晩年の仏画まで100余点で小早川秋聲の画業を見渡す初の大規模な回顧展。東京展の後、2022年2月11日より鳥取県立博物館で巡回開催される予定だ。
【展覧会概要】
「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」
会期
10月9日（土）～11月28日（日）
※休館日は月曜日（ただし11月22日は開館）
会場
東京ステーションギャラリー（東京都千代田区丸の内1―9―1）
開館時間
10時～18時
※金曜日は20時まで（入館は閉館の30分前まで）
※日時指定チケットの事前購入制。
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。
