IT関連の部活支援へ 指導者派遣など企業と連携で
3面記事経産省
経産省は、中学・高校のパソコン部などIT分野の部活動を支援するため、有識者を集めた議論を開始した。産業界と連携し、指導者の派遣や教材の提供などを行うことを目指す。部活動に所属するほどIT分野に興味・関心のある子どもたちの能力向上を目的としている。
5日に検討会の第1回を実施。経産省が高校などにヒアリングをしたところ「個人活動が多く、部活動としてのモチベーションが維持しにくい」「顧問が指導できるほどの技術を擁していない」といった声があった。
また、民間企業に部活動支援の意思を調査した。半数が「支援する」と回答。「支援しない」と答えた企業からは「学校との接点がない」「学校のニーズが分からない」「メリットが感じられない」との意見が多く寄せられた。
同省は学校と企業のマッチングサービスを検討。登録した学校と企業を、内容に合わせてつなぐことを目標にする。併せて、部活動へのモチベーション維持のため、目標となる大会を充実させる。地方大会から全国大会まで、一貫した機会の提供を目指す。
検討会議の下部組織に四つのワーキンググループ(WG)を設置。それぞれ、
・部活動支援の役割
・産業界が継続的に支援するための仕組み
・大会など生徒のモチベーション維持に有効な目標の在り方
・デジタル分野のジェンダーバランスの是正
―について議論する。
各WGの第1回を10月に実施。検討会の第2回は12月を予定。第2回WGの後、3月の第3回検討会を経て、提言を出す。