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小学校教員らが教職のやりがい伝える絵本刊行

7面記事

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 みらいパブリッシング社はこのほど、現役小学校教員とママさんイラストレーターが作成した絵本「せんせいって」を刊行した。
 「超過勤務」「いじめ・不登校」「学級崩壊」…。近頃は教師の仕事に関するつらい部分ばかりがSNSなどで取り上げられている。こうした中、以前と比べて教師を目指す大学生は減少し、「将来の夢は学校の先生」と答える子どもも少なくなった。どんな仕事でもつらいことはある。著者は「それを超える教師のやりがいの部分を絵本で伝えたかった」と話す。
 子どもから「○○先生って、なんで先生になったの?」、保護者から「先生って、大変ですね」などの声をよく聞くという。この二つの言葉に向き合い、タイトルは「せんせいって」になった。
 絵本を手にした人が明るい気持ちになってもらうために、子どもと教師の会話形式を採用した。ページをめくるごとに、動物の着ぐるみのような服を身に着けたキャラクターが多数登場。美しい迫力満点の水彩画で変化のある楽しさを感じ取ることができる。
 全国には、子どもや保護者、同僚との関係などに悩んでいる教師がいるのも事実。そのような教師にとって明日の活力になるような一冊になっている。
 持ち運びが便利なA5判「おでかけBOOKシリーズ」。オールカラー、32ページ。定価1540円。Amazonなどで購入することができる。

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