災害時の情報取得方法 10~20代、SNSが7割近く
2面記事民間調査
在宅時に災害が発生した際、10代ではSNSで情報を取得する人が約7割を占めることが、NTTドコモ「モバイル社会研究所」の調査で分かった。全体で比率が年々増加傾向にある中、10代や20代ではSNSがテレビを抜いて最もよく活用される手段となっている。
同研究所は災害時の情報取得方法について継続して調べている。今年1月には、全国の15~79歳の男女8837人を対象にウェブ調査を行った。
在宅時に災害が起きた場合、情報をSNSで取得する人の比率は平成29年からの4年間で倍増し、約4割を占めた。
年代別では10代が69・2%で最多。若年層ほど高い結果となり、10代に続いて20代(66・4%)、30代(49・6%)、40代(38・3%)、50代(32・8%)、60代(24・3%)、70代(18・0%)の順だった。
10代が情報を取得する方法は、SNSに次いでテレビ(58・5%)、防災無線(52・0%)だった。20代はテレビ(52・5%)、インターネット(50・1%)が続いた。
一方、30~70代ではテレビが約6~8割に達し、各年代で最も活用されていた。
同研究所は「SNSの利活用は迅速に情報を得る観点からも有効性は高い。その一方、デマをつかむ可能性もある。別の方法と併せて情報を収集するなど、情報の精度を上げることも重要ではないか」としている。