コーディネーター配置など外国人生徒の支援強化
2面記事2高校で 茨城県教委
茨城県教委は来年度、2校の県立高校で、日本語を母語としない外国人生徒の支援を強化する。言語能力に応じた習熟度別学習を導入する他、ソーシャルワーカーやカウンセラーのような役割を担う「外国人生徒支援コーディネーター」を両校に置く。入試でも、外国人特例枠を利用する際、入国後3年以内としている条件の撤廃を試みる。
対象は、石下紫峰高校と結城第一高校。両校とも全学年合わせて50人前後の外国人生徒が在籍する。
外国人生徒への支援強化は昨年8月の県立高等学校改革プランで掲げていた。それを具体化した。
習熟度別学習は、国語・英語・数学・公民で実施することを想定。
英語では、2年生、3年生を対象に、得意な生徒の力を伸ばす発展的な学習を行うこととした。
石下紫峰高校では学校設定科目の「日本語基礎」「日本語発展」でも習熟度別学習を行う予定。
外国人生徒支援コーディネーターには日本語の他に、スペイン語、ポルトガル語などの言語に通じた人を充てる。生徒の保護者に対応したり、学校生活に必要な手続きを手伝ったりするソーシャルワーカー的業務、学習面・生活面で生徒からの相談に乗るカウンセラー的業務を果たす。
入試の特例枠は両校とも40人にまで増やす。石下紫峰高校は学年の4分の1まで、結城第一高校は3分の1まで特例枠で入学できることになる。