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「学校行きたくない」SOSを見逃さないで 夏休み明けに注意喚起

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不登校新聞が記者会見

 コロナ禍で小・中学生や高校生の自殺が深刻化している状況を踏まえ、不登校の当事者や経験者の声を伝える専門紙「不登校新聞」の石井志昂編集長が8月19日、記者会見を開いた。「最も警戒すべきは夏休み明け」として、「子どもたちの『学校へ行きたくない』という訴えは命に関わるSOS。保護者や教員など、子どもに関わる大人は見逃さないでほしい」と強く呼び掛けた。
 厚労省の統計によると、今年1月から6月に自殺した児童・生徒は234人(暫定値)。過去最多の499人に上った昨年の同時期は203人で、昨年を上回るペースで増えている。
 児童・生徒の自殺は例年、多くの学校が始まる9月に急増するが、昨年は一斉休業の影響を受け、短縮された夏休みが明けた8月に最も多かった。
 自身も中学2年生から不登校となり、当事者らを取材してきた石井編集長は、「体調を崩しやすくなったり、夏休みの宿題が1行も書けなかったりと、言葉ではない部分でSOSを出す子どももいる。注意して見てもらえれば」と話した。
 自殺の危険がある子どもへの対応法も示した。子どもから「死にたい」などと訴えられた際、

 (1) 言葉に出して心配していることを伝える(Tell)
 (2) 死にたいという気持ちについて率直に尋ねる(Ask)
 (3) 気持ちを傾聴する(Listen)
 (4) 安全を確保する(Keep safe)

 ―の頭文字を取った「TALKの原則」で対応するよう求めた。

子どもの主な相談窓口
 ・24時間子供SOSダイヤル=Tel0120・0・78310(24時間対応、年中無休)
 ・チャイルドライン=Tel0120・99・7777(毎日午後4~9時、12月29日~1月3日は休み)
 ・子どもの人権110番=Tel0120・007・110(平日午前8時半~午後5時15分、土・日・祝日・年末年始は休み)
 ・児童相談所虐待対応ダイヤル「189」=Tel189(24時間対応、年中無休)

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