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キプリング童話集 動物と世界のはじまりの物語

12面記事

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ラドヤード・キプリング 作
ハンス・フィッシャー 絵
小宮 由 訳

 本書は「ジャングル・ブック」などの作品で知られるノーベル文学賞作家のキプリングが、自分の子どもたちに聞かせていた物語をまとめたもの。最初は1902年に発行された。
 1番目に登場するのは、「どうしてラクダには、こぶがあるの?」という話。動物たちが人間と働き出した頃の話で、仕事がたくさんある中、ラクダは働こうとしない。そこに精霊のジンが現れ、魔法を使い、大きなこぶを付けた。こぶには3日分の栄養が詰まっていて、次の3日は飲まず食わずで働けるようになると説明する。
 いずれの話も、読んで楽しめるだけでなく、教訓も込められている。
(1980円 アノニマ・スタジオ 発行・KTC中央出版)
(Tel03・6699・1064)

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