高校生向け合同企業説明会 全国10都市で展開
3面記事ジンジブ
高校生を対象にした企業の求人情報が1日に解禁したことに合わせ、生徒の就職や中小企業の高卒採用を支援するジンジブ(大阪市)は12日、都内で合同企業説明会を開いた。今月末にかけて、全国10都市で展開する。高校生が多くの企業と出合い、求人票だけでは得られない情報を自ら集める場としている。
合同企業説明会「ジョブドラフトFes2021」の東京会場には、建設業や飲食サービス業をはじめ72社が出展。生徒262人、教員41人が来場した。
東京会場に訪れた都内私立高校3年の女子生徒は、専門学校への進学を希望していたが、コロナ禍で就職に切り替えたという。「求人票やインターネットに書かれている情報だけでは判断が難しい。企業の人と直接話ができて、その会社の雰囲気が分かった」と話した。
高校生の就職活動は学校に届く求人票を基に応募先を決めるなど、学校を介した応募が一般的で、高い内定率につながる一方、早期離職といった課題もある。
リクルートワークス研究所が2月に公表した調査では、高卒就職者4068人のうち55・4%が「1社だけを調べ見て、1社だけを受けて、1社に内定した」と答えている。