紫外線照射装置「Care222(R)　iシリーズ」右が新製品のムービングライトタイプ

「Care222(R)　iシリーズ」
ウシオ電機

　音楽室やパソコン室、放送室などの特別教室や衛生環境が気になるトイレは、多くの子どもたちが共有するため、同じものに手を触れる機会が多い。新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症対策においては、こうした場所の日常的な清掃やアルコール消毒が必要であるが、その場合、教職員の負担が大きくなってくる。
　そこで、創業以来、産業用途や医療機関向けにさまざまな「光」を提供しているウシオ電機株式会社では、特殊な技術で人体に悪影響を及ぼす紫外線をカットし、モノと空気の両方の除菌を可能とした独自の技術「Care222(R)」を搭載した製品「Care222(R)　iシリーズ」を開発。
　同技術を搭載した製品は、すでに国内医療機関を中心に教育機関やスポーツ施設、介護施設などへ数千台出荷されている。教育機関の一例をあげると、明治大学メディア支援事務室では、オンデマンド授業等のコンテンツを収録するスタジオが密閉空間で収録中はノイズが入るため換気設備も使えない環境にあり、また出演者がマスクを外して撮影するため、その感染予防として設置している。
　「Care222(R)　iシリーズ」は、アルコールなどの薬剤が使用できない場所でも使え、スイッチ1つで自動運転できるため除菌作業の負担を減らす効果もあり、不特定多数の人が共用する場所での衛生環境維持につながった等の声が寄せられている。
　また、同製品は一般的な照明器具のように、天井もしくはポールなどの取付治具を用いて設置するため、設置場所の有効スペースを削ぐことなく利用が可能。また360度首振り機能により、1台で複数の場所へ紫外線を照射できる「ムービングライトタイプ　i―MVT」も発売開始する。この点でも従来の除菌機器とは異なる特徴を持っている。
　同社は、学校施設における衛生環境向上、ウイルス対策による「安心・安全」な社会の実現に貢献していきたいとしている。

　問い合わせ＝ウシオ電機(株)電話03・5657・1016
　https://clean.ushio.com/jp/products/care222_i_series/?education