「抜け道」など点検を 通学路事故受け文科省が要請
1面記事 文科省は9日、千葉県八街市で下校中の児童が死傷した事故を受けて、小学校を対象に、学校・PTA・道路管理者・地元警察署が合同で通学路を点検するよう文書で依頼した。これまでも、通学路の合同点検を求めてきた経緯があり、今回は、「見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい箇所や大型車の進入が多い箇所」などを点検するよう求めている。
このような観点に基づいて、既に合同点検を行っている場合は実施不要であることも明記した。
合同点検に先立ち、各小学校は、今回加えた視点を踏まえて通学路を点検し、危険箇所があれば、教育委員会に報告するよう求めた。その際、児童から得られた情報を生かすとともに、保護者や見守り活動に加わっている人などの協力を得るとした。
その上で、市町村教委が学校など4者による合同点検の実施に向けて調整を行い、安全を確保するための方策が必要な場所を洗い出す。9月末までに行うとした。
続けて、10月末までに、市町村教委と学校は、警察などから助言を得て、対策案を検討・作成し、道路管理者と警察に要望を出す運びとなる。
これらの実施状況は教育委員会が取りまとめ、文科省に報告するよう求めた。
今回の合同点検で確認する箇所としては他に、「過去に事故に至らなくても、ヒヤリハットの事例があった箇所」「保護者、見守り活動者、地域住民等から市町村への改善要請があった箇所」を挙げた。