熱中症を学ぶ教材「汗をとりもどせ!みんなで防ごう、熱中症」を無償提供
7面記事調布市の中学校で行った授業の様子
大塚製薬
大塚製薬株式会社(本社=東京都千代田区、井上眞代表取締役社長)は、中学校向けに開発した熱中症を学ぶ教材「汗をとりもどせ! みんなで防ごう、熱中症」を無償で提供している。
本教材は、教員向け教材を開発し「SENSEI よのなか学」を通じてサービスを展開する株式会社ARROWS(東京都中央区)と共同で制作され、熱中症が起こるメカニズムや対処法に関する映像やスライドなどで構成されている。全国の中学校授業への本教材の導入により、生徒たちの「熱中症事故ゼロ」を目指している。
気候変動の影響として熱中症が問題視される中、熱中症事故が続発している現状がある。しかし教科書には詳しい記述がなく、熱中症対策について授業の充実が課題と考えられている。一方で、充実した教材の作成は教員の重い負担となる。そこで大塚製薬は、同社の熱中症予防啓発のノウハウとサイエンスに基づいた研究知見を活かし、質と利便性を併せ持った生徒の興味を引く教材を制作、授業への導入を考えたとしている。
2020年に本教材を活用した授業を3・8万人の中学生に実施したところ、教員、生徒ともに好評であった。同社の調査では、生徒の授業への満足度は73%と高く、「熱中症は誰もがなりうる」「自分で予防できる」という授業の主旨については99%の生徒が理解したと答えており、結果として熱中症の予防意識の向上に貢献したといえる。
本教材は1コマ(45分)で、
・授業概要資料(指導案)
・映像教材
・授業用スライド
・授業進行台本
・確認テスト
―から構成され、教員には使いやすく、生徒は楽しく学べる内容だ。
提供対象は全国の中学校保健体育・養護教員。提供申し込みは9月30日18時まで事務局で受け付けている。
まずは教材サンプルを申し込み、内容を確認した後に、教材本編が提供される。
熱中症を学ぶ教材「汗をとりもどせ! みんなで防ごう、熱中症」
大塚製薬学校教育事務局=電話03・5495・7585