夏休みの宿題をオンライン化 教員の負担軽減期待
1面記事佐賀・基山町教委
佐賀県基山町内の小・中学校は本年度、児童・生徒の夏休みの宿題をオンライン化する。児童・生徒それぞれが学校で使用する情報端末を持ち帰り、デジタル教材を配信する。同町の児童・生徒による端末の持ち帰りはこれが初めて。教員の負担軽減につながるとの期待もある。
町内の小学校2校、中学校1校で実施する。基山町教委は、GIGAスクール構想に基づき、約1300台のタブレット端末を導入した。
教員は夏休み(7月21日~8月24日)に、10日に一度のペースで宿題を配信する。内容は計算ドリルや漢字ドリルの問題。東京書籍の「タブレットドリル」を使う。タブレットドリルでは、自動採点や解説動画の視聴ができる。他にも、夏休み中に、オンライン学級会を予定する。
町立基山小学校では、通信環境を調べるため、夏休み前にログインテストを実施する。7月21日、8月6日の登校日にオンライン学級会を開催するという。
教育学習課の担当者は「端末の持ち帰りは初めての取り組みだが、宿題の採点など楽になるかもしれない」と取り組みに期待する。
基山町教委は5月の定例会で、1人1台端末の活用を目指し、持ち帰り学習のためのWi―FiルーターやSIMカードの貸し出しも検討しているとした。