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300万円以上借り入れ 大学院生の6人に1人

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文部科学省

院生の在籍分野別の借入金 科学技術・学術政策研究所の報告書より

 昨年度、修士課程を修了した大学院生の6人に1人(16・5%)が、返済義務のある奨学金などを300万円以上借りていたことが文科省の研究所の調査で分かった。特に保健学の分野の院生では22・9%が300万円以上を借りていた。
 科学技術・学術政策研究所が昨年11~12月に実施し、1万6311人から回答を得た(回答率13%)。返済義務のある奨学金や借入金があったのは院生の3分の1(35・9%)。「300万円以上」と答えた人が16・5%で最も高かった。300万円以上借りていたのは「保健学」が最も高く22・9%、「工学」と「理学」が17・1%などと自然科学系が高かった。
 授業料の減免措置は22・6%が受けていた。金額は「30万円以上60万円未満」が最多(7・5%)で、人文・社会系の院生の方が高かった。
 進路予定は、「就職先が決まっている」と答えた人が最も高い62・1%、「博士課程への進学」は10・2%だった。
 就職を選んだ人に博士課程に進学しない理由を尋ねたところ、主な理由に「経済的に自立したい」(67・9%)や「社会に出て仕事がしたい」(62・3%)があった。「進学すると生活の経済的見通しが立たない」(38・3%)や「修了後の就職が心配」(32・5%)などの不安も上がった。

文部科学省

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