特別企画展「ポスターのちから ~変化する役割と広がるデザイン~」
13面記事左=「PARALYMPIC TOKYO 1964」昭和37年(1962) デザイン:高橋春人(通期展示)
右=「ヒマを作らう」昭和19年(1944)頃 大政翼賛会(後期展示)
7月17日より開催
昭和館
昭和館(千代田区)は7月17日より、特別企画展として「ポスターのちから~変化する役割と広がるデザイン~」を開催する。
同館は昭和10年頃から昭和30年頃までの国民生活上の労苦について、歴史的資料・情報を収集、保存、展示し、次世代の人々にその労苦を知る機会を提供する国立の施設。東京方面の修学旅行や社会科見学、校外学習の訪問先として知られる。
同展では商業広告、国策宣伝、公共広告などあらゆる場面で制作されたポスターを、同館に所蔵された約3500点の中からデザインの変遷に着目して厳選。昭和期におけるポスター制作と作り手であるデザイナーの活躍を紹介する。
展示内容は
・「図案家」の確立とポスター
・戦争と国策ポスター
・戦後復興期のポスター
・エピローグ オリンピック東京大会と東京パラリンピック
―の大きく4つのテーマで構成。ポスター制作を担う専門職として図案家(デザイナー)が確立し、美人画ポスターから「図案」が重視され、ポスターが多様化していく様子や、戦中の国策宣伝、戦後の公共広告や商業ポスターの復活など、当時の実物を通して時代の移り変わりを学習することができる。
・会期=前期・7月17日(土)~8月15日(日)後期:8月17日(火)~9月5日(日)
・開館時間=10時~13時30分・14時~17時30分 ※2部制でいずれも入館は30分前まで
・休館日=月曜日(8月9日は開館、8月10日は休館)
・入場料=無料※常設展示のみ有料(高校生以上)
問い合わせ=昭和館
電話03・3222・2577
URL=https://www.showakan.go.jp