校則、実情に合うか絶えず見直して 文科省通知
3面記事 文科省は、校則が子どもの実情や社会常識などに合った内容になっているか絶えず見直すよう求める通知を8日付で全国の教育委員会に出した。各地の改善事例も紹介している。
通知では、校則が「学校が教育目的を達成するために必要かつ合理的な範囲内において定められるもの」であるとした上で「校則を自分のものとしてとらえ、自主的に守るように指導を行っていくことが重要」だと指摘した。
各地の改善事例では、校則を県立高校のホームページに掲載するよう依頼し、学校運営協議会などで議論することを求めた岐阜県教委の事例を掲載。また、学校での取り組みとして、生徒が各学級で見直してほしい校則の箇所や学校生活上のルールについて議論したことなども載せている。
校則を巡っては、大阪の府立高校の頭髪指導が裁判に発展した他、下着の色を指定し確認するといった指導が子どもの人権侵害に当たるとする非難の声が上がっていた。