「1人1台」更なる活用に向け持ち帰りの留意点など検討
1面記事文科省が協力者会議
文科省は、GIGAスクール構想で整備された1人1台端末の利活用について検討する調査研究協力者会議を設置した。文科省は、論点の例として、端末持ち帰り時の留意事項をはじめ、個人情報保護、教員の指導力向上、情報モラル教育を示した。会議は5回ほど行い、本年度中に方針を示すという。9日には第1回を実施。文科省が実施予定の調査について、各委員が調査方法や項目について意見を出し合った。
文科省は今年中に、学校現場における具体的な利活用状況の把握のための抽出調査を行う予定だ。
委員からは「地域によって活用のばらつきが大きい。抽出する際は広くまんべんなくする必要がある」「調査を一度で終わらせず、複数回行うことで、教員への意識付けにつながる」といった意見が聞かれた。
また、各委員は端末の利活用についての課題を共有した。焦点になったのは家庭への持ち帰りだった。「家庭に持ち帰らせても、何をやらせたらいいかが分からない」という声が現場から多く上がったという。