文科省と環境省が、教育委員会向けに学校での熱中症対策ガイドラインの作成手引を作り、ウェブサイトで公開した。環境省が本年度から発表を始める「熱中症警戒アラート」が出された場合の対応例や暑さ指数（WBGT）に基づく予防体制の整備ポイントを紹介している。
　熱中症警戒アラートは、予報区ごとの最高気温や暑さ指数などを発表し、熱中症予防を呼び掛けるシステム。手引では、運動や行事の実施には暑さ指数を目安にして、屋内か屋外か中止かといった指針を設けることを挙げた。児童・生徒が気兼ねなく体調不良を言い出せる環境にすることもポイントとしている。
　過去の事故事例も載せている。気温が高くなくても湿度の高い日には注意が必要なことや、暑さ指数が高い日は小学校低学年で特に注意することを教訓として示している。
　文科省では、手引を学校の危機管理マニュアルの見直しにも役立ててほしいとしている。