外国人児童・生徒指導で研修動画 子ども・保護者用は学校生活紹介
1面記事文科省
日本語指導が必要な外国籍の児童・生徒が増加していることから、文科省は教員研修用などの動画を作成し、公開した。
動画は全部で19本。教職員や支援者に向けた研修用動画と、外国人児童・生徒やその保護者に向けた動画の2種類がある。
文科省のYouTubeチャンネル、または特設ページから視聴できる。
研修用動画は5本。外国人児童・生徒等教育の考え方や日本語指導の方法、キャリア教育などについて扱っている。1本につき、20分前後で視聴できる。動画内で使用している資料も特設ページに掲載している。
外国人向けの動画は2種類。一つは、来日し、日本の小学校に通うことになった外国人児童を主人公に、ストーリー仕立てで学校生活の様子を紹介している。もう1種類は、学校の行事や毎日の持ち物について、イラストを使って説明した物。これらの動画は、それぞれ日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、フィリピノ語、ベトナム語の7カ国語で作成した。
文科省の調査によると、9割近くの市町村教委が、外国人児童・生徒等の教育に関する研修を実施できていないと回答している。
その原因として、計画的な研修を実施することの難しさや、研修講師の確保が困難、どのような研修にすべきか分からない、ということなどが挙げられたという。