英語でのビブリオバトル 留学生による読み聞かせ取り入れた実践など紹介
8面記事事例集を刊行
参加者がお薦めの本を紹介し合い、最も読みたくなった本を決める「ビブリオバトル」。この活動を英語学習で取り組む事例を集めたのが、子どもの未来社が刊行した「英語でビブリオバトル 実践集」(木村修平・近藤雪絵編著、写真)だ。中学校、中高一貫校、高専、大学ごとの実践例を紹介している。
本書では、英語教育の一環でビブリオバトルを実施することを推奨。子どもが自分で情報を発信し、他者の情報を受け止めて交流する、学習者主体のアクティブ・ラーニングの活動にもつながるとしている。
中学生の事例の一つとして、渋谷教育学園渋谷中学高校では、中学1、2年生を対象にしたミニ・ビブリオバトルの取り組み、学校図書館と連携した実践を行っていた。実施に向けた生徒への手だてに、司書教諭によるブックトークや、留学生による絵本の読み聞かせなどを挙げている。英語科の教員からは、「『本が好き』という気持ちを通して、生徒が英語に対して前向きな姿勢になれるのがビブリオバトルの魅力の一つ」などの声を得られたという。
本書の巻末には、ビブリオバトルで使える英語の表現集や参考図書を掲載。
B5判、96ページ。定価1980円。
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