GIGAスクール構想 保護者の6割「理解してない」民間調査
2面記事 児童・生徒に1人1台の情報端末を整備する「GIGAスクール構想」について、小・中学生の保護者の6割が「聞いたこともない」と答えたことが、くもん出版(東京・港区)の調査で分かった。昨年度から小学校で必修化されたプログラミング教育を誤解する回答も見られた。
調査は1月下旬、全国の小学1年生から中学3年生の子どもがいる30代や40代の男女601人を対象に、インターネット上で行った。
GIGAスクール構想への理解度を尋ねたところ、「理解していない(聞いたこともない)」は59・2%に上った。「あまり理解していない」は21・6%だった。「理解している」は8・8%、「やや理解している」は10・3%にとどまった。
また、令和2年度から小学校でプログラミング教育が必修化されたことは、20・5%が「知らない」と答えた。
「学校における『プログラミング教育』とはどのようなものだと思いますか」の質問に対し、複数回答で最も多かったのは「パソコンを使って授業を行う」(60・7%)。
次いで、「『プログラミング』という教科を学ぶ」(39・8%)、「論理的な思考力を育てるために行う」(32・9%)だった。「想像ができない」(17・1%)の回答もあった。
プログラミング教育の目的は、自分の意図する一連の活動を実現させるために、最適な動きや指示の組み合わせを論理的に考える「プログラミング的思考」を養うことにある。同社は「始まったばかりのプログラミング教育はまだまだ誤解が多い」としている。