東京国立博物館とNHKが8K文化財プロジェクトを開始
12面記事 東京国立博物館とNHKはこのほど、8K技術を使った共同研究「みんなの8K文化財」プロジェクトを発足した。
コロナ禍で世界中の美術館や博物館が美術鑑賞の新たな手法を模索している中、同プロジェクトでは、東京国立博物館が所蔵する文化財を最新テクノロジーで“そのまま写し取る”8K技術や3Dスキャナー、フォトグラメトリ技術を使い、国宝などの超高精細な3DCG「8K文化財」を制作する。「8K文化財」をさまざまなデジタルツールと組み合わせることで誰もが文化財を楽しみ心の豊かさにつながるよう、新時代の美術鑑賞のあり方を探求し、その成果を放送番組やイベントなどで発表する。
「8K文化財」は、普段は見られない角度や距離から、裏側、内部に至るまで徹底鑑賞することができ、実物の展示とは違った鑑賞体験が味わえる。
今回の共同研究に当たり、NHKは最先端の映像技術を活用、東京国立博物館は、効果的に先端技術を生かすことができる文化財の選定やその効果的な見せ方を提案する。8K文化財の制作は、国立文化財機構 文化財活用センターの協力を得て実施。
なお、「8K文化財プロジェクト」の番組は、直近ではNHKのBSプレミアムとBS8Kで順次放送される。
8K文化財プロジェクト番組「見たことのない文化財」NHKBSプレミアム放送予定
・4月7日(水)10時45分~11時15分=「遮光器土偶」
・4月14日(水)10時45分~11時15分=「洛中洛外図屏風 舟木本」
・4月21日(水)10時30分~11時=「特別編 百済観音(法隆寺蔵)」