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改正義務標準法が成立 5年で小学校の全学年35人学級へ

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行財政

 小学校の1クラスの児童数の上限を35人とする改正義務標準法は3月31日、参院本会議で全会一致により可決・成立した。本年度の2年生から段階的に導入し、5年間かけて全学年を35人学級にする。
 衆参両院の委員会では、中学校でも35人学級を目指すことや今後も加配教員を減らさないことを求める付帯決議を行っている。
 財源は、児童数の減少に伴う教員の自然減と加配定数の振り替えで措置する。少人数指導のための加配は、計6千人を基礎定数に振り替える。
 学級編制の標準の一律引き下げは約40年ぶり。教育関係者の悲願だったが、教員の確保が今後の課題となる。
 令和元年度実施の小学校教員の採用試験の平均倍率は2・7倍。自治体によっては2倍を下回っており、文科省では自治体と人材確保に向けた協議の場を設けることとしている。付帯決議では、優秀な教員の確保のため、免許更新制の大幅な縮小による教員の負担軽減や処遇改善の要望も掲げた。

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