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デジタル教科書、令和6年度本格導入へ 検討会議中間まとめ

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紙との併用など5案

 児童・生徒が使う学習者用デジタル教科書について、文科省の検討会議は3月17日、令和6年度の本格導入を求める中間まとめを公表した。授業で使用する際、紙の教科書との関係は本年度の実証研究を踏まえて検討するとしつつ、「全てデジタル教科書に置き換える」「紙の教科書とデジタル教科書を併用する」をはじめ五つの組み合わせを例示した。
 中間まとめでは、GIGAスクール構想の実現を通じて児童・生徒に1人1台の情報端末の整備が進む中、学習環境を改善して教育の質を高めていくために、次の小学校用教科書の改訂時期となる令和6年度を「デジタル教科書を本格的に導入する最初の契機」と位置付けた。
 一方、紙の教科書は児童・生徒に各教科の基礎的・基本的な学習内容を習得させるため、長年にわたって学校教育の基盤を支えてきたと指摘。「今後の教科書制度の在り方について、デジタル教科書と紙の教科書との関係や検定などの制度面も含め、十分な検討を行う必要がある」と言及した。
 その上で、紙の教科書とデジタル教科書との関係として、

 (1) 全てデジタルに置き換える
 (2) 全てまたは一部の教科で紙とデジタルを併用する
 (3) 一部の学年または教科でデジタルを導入する
 (4) 設置者が当該年度で使用する教科書を選択する
 (5) 全教科でデジタルを主に使用し、必要に応じて紙を使用できるようにする

 ―の5案を示した。
 本格導入時期を巡っては、萩生田光一文科相が3月16日の閣議後記者会見で、「当面は紙との併用も視野に入れながら実証研究を続けていきたい。令和6年度までに完全移行することが前提ではない」と話し、慎重に対応する考えを示している。

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