千葉・柏市のプログラミング授業実践紹介
11面記事小学館が刊行
小学館はこのほど、「教育技術MOOK 即実践!小学校のプログラミング授業」(柏メディア教育研究会、柏市教育委員会編)を刊行した。30年以上実践している千葉県柏市のプログラミング教育を、さらにバージョンアップして紹介。どの学校でも取り組むことができる事例を掲載している。オールカラーで、プログラミング授業の流れやポイントが一目で分かるようになっている。
監修したのは、情報教育に詳しい佐和伸明・同市立手賀東小学校校長。本書の冒頭で、「単に実践事例を紹介するだけでなく、各校の教育課程に系統的にプログラミング教育を位置付けてもらえるような構成にした」とも語っている。
実践事例の紹介は、4年単元「はじめてのプログラミング」(学校裁量・総合的な学習の時間)の取り組みからスタートし、全部で12の実践を取り上げた。学んだことや身に付けたことを生かし、授業を継続的・系統的に実施できるよう配慮した。「順次処理」「繰り返し」「条件分岐」といったプログラミングに関わる概念も計画的に扱っている。
どの学校、誰でもできる授業モデルを提案するため、無料で利用できる「Scratch」を軸に置く事例を紹介している。主に教科書に掲載されている題材にプログラミングを取り入れることで、教科等の内容理解が深まるような場面を選んで授業を設計。それにより、無理なく、各学年の教科学習の年間指導計画に取り入れることができるようになっている。
B5判、64ページ。定価1980円(税込み)。
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