地図使いプログラミング 小学校など来年3月まで無料で教材提供
3面記事ゼンリンが開発
地図情報の収集や管理、提供などを行うゼンリン(北九州市)は、地図を使ったプログラミング教材「まなっぷ」を、全国の小学校などを対象に来年3月末まで無料提供する。特定の学年や教科等だけでなく、学校での活動で広くプログラミング教育を実施できることを目指す。
この教材はウェブブラウザ型サービス。ブロックを組み合わせてプログラミングを行い、地図上に線や図形を書き込んだり、地図記号や写真、動画を表示させたりする。
小学3年生以上の社会科や算数、総合的な学習の時間で活用することを想定した、単元ごとの学習指導計画案集を教材とセットで提供する。
同社のウェブサイトでは、4年生の「総合的な学習」での活用事例を紹介している。児童が地域を歩いて近隣の危険箇所や避難場所を確認した後、一人一人がタブレットを使って学校から避難場所までのルートを地図上に作成。成果発表も行った。
同社によると、学校現場では各教科等へのプログラミング教育の取り入れ方に不安を持つ教員が多く、教材には複数学年や教科等で利用できることなどが求められていたという。
教材は、3月22日から同社のオンラインショップで提供を開始し、来年3月末まで無料で利用できる。現在は、教職員向けのトライアル版のみ配信中。申し込み方法などの詳細はウェブサイト(https://www.zenrin.co.jp/product/category/education/manap/es/index.html)まで。