あっくんは ねむりたい 眠りの困難と発達障害
18面記事あっくん 作
高橋 智 監修
世界的な統計から見て日本人の睡眠時間はかなり短い。子どもも例外ではない。ただの夜更かしとはいえない眠りの困難の問題には発達障害が潜んでいる可能性がある。発達障害特有の身体症状や感覚、心理的な特性が速やかな入眠を妨げたり、快適な睡眠を阻害したりする要因になっている場合が考えられる。
本書は、「たびたび昼夜逆転を起こすことがある」「夜中に何度も目が覚める」「朝起きなくてはと焦るほど起きられなくなる」など、発達障害の眠りの困難を抱えているあっくんの目線で描かれている。
そしてお母さんの手記や専門医師のコメントも付く。
眠りの困難を抱えている当事者や家族の声から必要としている支援を共に考えることを試みた絵本。
(1650円 世音社)
(Tel03・5966・0649)