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昨夏の連続休暇「5~9日」6割 コロナ禍でも前年並み

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日教組調査

 コロナ禍に見舞われた本年度、学校の夏季休業中に教職員が取得できた連続休暇は「5~9日」が最も多かった、とする調査結果を日本教職員組合がまとめた。前年とほぼ同様で、取得休暇の約6割が「5~9日」だった。日教組では「短期間となった夏季休業期間中に、研修・会議がほとんど設定されず、これだけの休暇が取得できたことは特筆すべきことだ」としている。
 調査は、文科省が学校の働き方改革を始めたことを受け、平成30年から実施している。3回目となる今回は昨年9~10月にインターネット上で実施。3990人の教職員から回答を得た。
 夏季休業中に取得できた連続休暇を「5~9日」と答えたのは平成30年が65・8%、令和元年が59・6%に対し、昨年は58・6%と大きな変化はなかった。ただ、休業日短縮の影響か、「10日」と答えた人は11・6%(前年14・8%)と減少し、「1~4日」と答えた人が19・2%(同11・4%)と増加していた。
 連続休暇を変わらず取得できたのは、夏季休業中の出張や研修、会議などの業務が減っていたためとみられる。「減少した」は40・1%で、「増加した」の25・7%を上回った。
 調査では学校再開後の勤務時間なども聞いている。勤務日の1日平均は10時間20分。前年より33分短くなったが、依然として2時間35分の時間外労働を行っていた。学校種別で勤務時間が最も長いのは中学校で10時間44分、運動部活動顧問では10時間50分だった。
 勤務時間は全般的に前年を下回ったが、日教組では「学校行事や研究会、部活動が自粛されたためで、来年度以降も継続されるとは考えにくい」と指摘している。

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