小学校と養護学校、30年の交流など 滋賀県インクルーシブ教育賞
2面記事 滋賀県教委は、共生社会の形成に寄与した児童・生徒に「滋賀県インクルーシブ教育賞」を贈り表彰している。本年度は、約30年継続して小学校と養護学校が交流している事例、視覚障害者が入部した卓球部の事例の二つが対象となった。
草津市立南笠東小学校と県立草津養護学校小学部は、同年代の交流会を30年間行っている。南笠東小の4年生が養護学校を訪問し、楽器の演奏や作品作りを通じて交流してきた。本年度は新型コロナウイルス感染症防止の観点から、訪問に代わる交流を予定しているという。
彦根市立稲枝中学校の卓球部に弱視の生徒が平成30年度に入部。周囲の生徒が「何に困っているか」「どこにボールを打てばよいか」と考えながら練習することで、信頼関係の醸成や技術の向上につながったという。また、当該生徒の在籍していた小学校で作られた、弱視についての掲示物を中学校にも引き継いで掲示している。