避難所の質の向上に貢献「あかりでエリア防災照明」
10面記事日本照明工業会
日本照明工業会は学校現場に対し、災害時に避難所として使用が想定される学校の体育館への「避難所照明」の設置を提案している。平成28年4月に内閣府から発行された「避難所運営ガイドライン」には、被災者の健康を維持するために「避難所の質の向上」を目指すことが重要視されている。特に睡眠の質の確保は、避難者の健康を保つうえで欠かせない要素となる。調光を導入していない体育館の場合、間引き点灯では居住区域が夜間も明るくなってしまい、良質の睡眠環境確保は難しい。
日本照明工業会は、避難所の質の向上に貢献する照明環境を提案。平常時の導入メリットとして、各種行事での部分点灯・調光や、配線に関係なく個別に調光設定が可能な点、非常時の導入メリットとして、夜間の避難者の安全・安心や睡眠環境の確保、見回りや物資運搬のための細かい調光ができる点などを挙げている。これからの体育館は、避難所としての使用を前提とした整備がより重要になるだろう。
同工業会ホームページに停電に強いまちづくり「あかりでエリア防災照明」パンフレット(https://www.jlma.or.jp/siryo/pdf/pamph/areaBousaiShoumei.pdf)を掲載中。