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オリンピック・パラリンピックをかけがえのない財産に~東京2020教育プログラム「ようい、ドン!」~【第13回】

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 新型コロナウィルスの感染拡大に伴う、社会経済活動や市民生活への大きな影響は、持続可能な社会の大切さを改めて認識する機会となりました。今後は環境、社会、経済の複雑に関連しあう課題解決への総合的な取り組みが、より一層求められるのではないでしょうか。
 オリンピック・パラリンピック競技大会は、世界最大規模のスポーツイベントであり、その影響は他分野に、また、開催国のみならず世界にまで広く及ぶことから、持続可能性に配慮した大会の準備・運営が求められます。東京2020大会は、「Be better, together /より良い未来へ、ともに進もう。」を持続可能性コンセプトとし、持続可能な社会の実現に向けて、全国の皆様とともに様々な取組を進めています。

東京2020大会における持続可能性に関する取組

(1) 日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~

 全国63の自治体からお借りした国産木材を使用して選手村関連施設を建築し、大会後は木材をレガシーとして各地で再利用いただくプロジェクトです。国産木材を使用することで林業の再生や森林の保全に寄与するとともに、再利用により環境負荷を低減します。また、各地域の木材を建物の様々な箇所に使用することで、多様性と調和も表現しています。

東京2020大会選手村ビレッジプラザ(提供:東京2020)

(2) 「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」

 東京2020大会でアスリートに授与される入賞メダルは、使用済み携帯電話等の小型家電等から集められた金属を使って製作されています。2年間にわたる皆様のご協力により、東京2020オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルに必要な金属量を100%回収することができました。
 なお、市民から使用済み携帯電話等の小型家電等を回収し、メダルを製作するプロジェクトは、オリンピック・パラリンピック史上、東京2020大会が初めてとなります。

東京2020オリンピックメダル(提供:東京2020)

 詳細はこちら↓
 https://tokyo2020.org/ja/games/medals-project/

(3) 使い捨てプラスチックを再生利用した表彰台プロジェクト ~みんなの表彰台プロジェクト~

 使い捨てプラスチック活用の新しいモデルを発信するため、家庭の使用済みプラスチックから、表彰台を製作するプロジェクトを実施しました。全国約2,000店舗の総合スーパーや113校の学校等を始め、多くの皆様のご協力により24.5トンもの使い捨てプラスチックを回収しました。
 なお、市民が参画して使用済プラスチックを回収し、表彰台を製作するプロジェクトは、オリンピック・パラリンピック史上、東京2020大会が初めてとなります。

東京2020大会と持続可能性に関する教材
 東京2020組織委員会は持続可能性に関する取組やSDGsとの関連を学んでいただけるよう、教師用指導案や授業用資料・ワークシート等を作成し、ウェブサイトで無償配布しています。授業の教材や自宅学習用教材として、ぜひご活用ください。

 その他、東京2020教育プログラム「ようい、ドン!」の最新情報はウェブサイトからご確認ください。

 東京2020教育プログラム特設サイト「TOKYO 2020 for KIDS」
 https://www.city.suginami.tokyo.jp/seibi/1022537/olypara/1042778.html

(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 アクション&レガシー部 アクション&レガシー課 教育チーム)

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