フン虫に夢中 ウンチを食べる昆虫を追いつづけて
14面記事いどきえり 著
中村 圭一 監修・解説
フン虫とは、その名の通り、動物のフンを食べる昆虫である。生物学的には甲虫と呼ばれる虫のグループで、コガネムシの仲間である。日本では、ほとんどの種類に角はなく、黒っぽくて目立たない色をしている。でも、中にはカブトムシのように太くて長い角があるものや、赤青緑にキラキラ輝くものもいる。
そんなフン虫に中学生の時に出合い、夢中になり標本を集めて、フン虫だけの博物館を造った人がいる。奈良の「ならまち糞虫館」の中村圭一館長だ。
館長は高校で、昆虫同好会をつくって、フン虫の活動を調べたり、社会人になってからは、昆虫ショップで宝石のような世界のフン虫を夢中になって買い集めたりした。
そんな館長のことを、フン虫の魅力とともに紹介する。
(1540円 くもん出版)
(Tel03・6836・0305)