文部科学省がスクールソーシャルワーカーの事例集を公開
4面記事 文科省はこのほど、スクールソーシャルワーカーの令和元年度版事例集をまとめ、ホームページ上で公開した。活動内容を貧困対策、児童虐待、いじめなど8分野に分類して紹介している。都道府県、政令指定都市、中核市それぞれの事例を収録した。
このうち、千葉県柏市では、授業中に席を離れたり、他の児童や教員への暴言・暴力をはたらいたりした小学校4年生について、スクールソーシャルワーカーが教職員と連携し、個別の教育支援計画を策定することとした。
この児童は、収入が不安定な母親との2人暮らし。母親は精神的に不安定になると、自傷行為を繰り返したり、児童に暴言を浴びせたりした。保健所が定期的に家庭訪問や電話連絡をすることで、母親を見守るなどして支援を進めた。
一連の支援の結果、児童の学習意欲が高まるなどの変化が見られたという。
「貧困対策」「児童虐待」などの事例として紹介した。