昨年度、通知表への誤記載があった横浜市の中学校で、この中学校の校長が、生徒とその保護者に対して、誤記載について口外しないよう求めていたことが明らかになった。横浜市教委では、誤記載が分かった場合、学校はすぐ、市教委に報告するよう求めているが、この中学校は報告を怠っていた。
　同市教委の公表資料によると、この中学校は、平成３０年１０月に通知表を配布。一人の生徒の保護者が数学の成績に疑義があると指摘した。
　記載が誤っていたことが分かり、担当教員らは生徒と保護者に謝罪するとともに、通知表を差し替えた。校長は生徒と保護者に謝罪した上、口外しないよう伝えたという。
　通知表に誤りのあった生徒の保護者が今年１０月、学校側の対応について市教委に問い合わせてから、市教委が誤記載を確認し、発覚した。