薬物乱用で受刑、過半数に親との離死別経験
3面記事 薬物乱用問題で刑事施設に入所した人のうち、男性では51・2%、女性では57・9%が、子どもの頃に親と離別したり、親が死亡したりするといった経験を持っていることが分かった。11月24日に閣議報告された令和2年度犯罪白書で明らかになった。
平成29年の7~8月に、刑事施設に薬物問題で入所することとなった受刑者を対象に調べた。699人から回答を得た。
この中で、18歳までの「小児期逆境体験」の有無を調べた。そのうちの一つが親との離別・死別。男女とも最も多かった。それに次いで多かったものは、男性は、「家族から、殴る蹴るといった体の暴力を受けた」(27・6%)、女性は「家族から、心が傷つくような言葉を言われるといった精神的な暴力を受けた」(48・2%)が続いた。