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香川県立中が県外募集 併設型中高一貫校

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自宅通学を前提に

 地域社会の活性化などを狙いに、全国から児童・生徒を受け入れる公立学校が注目を集める中、中高一貫教育校も全国募集に乗り出し始めた。平成13年に香川県立高松北高校の併設校として開校した同県立高松北中学校は、来年1月の入学者選抜で、定員105人の県内枠に加えて、定員5人の県外枠を設ける。自宅通学を求めるため、隣接する県や、橋でつながった岡山県からの受験を見込んでいる。
 選抜方法は県内枠と同じ。適性検査と面接を課す。県外在住でも、入学後は県内で生活する予定の人は県内枠で受験する。県外枠には、入学後も県外の自宅から通学を予定している人が出願できる。実質的には「隣接県枠」だが、同県教委では、「全国からの生徒募集」と位置付けている。
 同中学校を卒業すると無試験で同高校に入学できる。同高校も生徒募集を行っているため、中高一貫校の分類では、「併設型」に当たる。同高校への進学を主に想定しているが、他の高校への進学も認めている。
 全国では、離島部や山間部など人口が少ない地域の小・中学校、高校で全国から児童・生徒を受け入れる例がある。「島留学」などと呼んでいる。

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