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〔図解〕授業づくりの設計図

16面記事

書評

澤井 陽介 著
新「要領」のキーワードを簡潔に解説

 改訂された学習指導要領を受け、各校ではカリキュラム・マネジメントを推進し、資質・能力を育む授業改善、そして3観点による学習評価検討等、実践を積み重ねられている。コロナ禍にあって、授業時数確保や学校行事見直しなどの対応を進めながらである。確かに課題は多い。だが、子どもの学びに待ったはない。
 そんな今、本書の存在はありがたい。「資質・能力」「深い学び」「見方・考え方」「カリマネ」などのキーワードが並ぶ11の章立ては、図解され簡潔に解説されている。必要に応じ摘読ができるのも魅力的。さらに、QRコードとして著書で解説された図版やパワーポイント資料がダウンロードできるのもうれしい。貴重な資料が惜しみなく提供されている。著者の熱い思いに触れ、改めて教師が受け身的ではいけない、能動的に学ぶことを楽しみたいと勇気づけられる。本年度、思うように研究会・研修会を開催できない教師に思いをはせた著者の言葉に「今、私ができる先生方への応援はこれくらいしかありません」とある。否、本書は学び続ける教師への力強い応援書だ。常に傍らに置き、繰り返し読んで理解し、自分に問い掛けながら向き合いたい一冊。
 書名の横に添えられた「授業をつくるとはどういうことか?」の問い掛け。本書に学び自分の言葉でその答えを語れる教師でありたい。
(2200円 東洋館出版社)
(藤本 鈴香・京都市総合教育センター指導室研修主事)

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