「5つの場」で定着 漢字指導術を紹介
7面記事明治図書刊
明治図書はこのほど、「どの子も漢字の時間が待ち遠しくなる!漢字定着5(ファイブ)システム指導法―5つの場で定着する子ども熱中指導術」を刊行した。「練習しなさい」と言われてしぶしぶ取り組む形ばかりの漢字練習。だから子どもの記憶には残りづらい。
本書では、今までの「漢字指導」に少し手を加え、具体的な手だてを紹介している。留意したことは一つ。「漢字に出会うこと」が楽しくなるようにするという点だ。提案するのは、「授業・教室環境・テスト・宿題・自学」の「場」を五つ用意すること。授業だけ手を加えても、子どもたちの漢字と向き合う姿勢は大きく揺れ動くことが少ないという。手を加えた「5つの場」を、本書では「5(ファイブ)システム」と呼んでいる。
全5章。各章では「5つの場」について詳しく解説している。例えば、第5章「どの子も漢字の時間が待ち遠しくなる!『自学』で漢字指導」。ここでは「家族を巻き込む!『共育・協育・驚育』で漢字自学」などについて扱っている。一つ一つのマスに「漢字問題」を収録した「漢字すごろく」、それを布石にした「漢字ワーク」など、さまざまな手だてを紹介。指導の一助として役立てることができそうだ。
A5判、208ページ。定価2310円(税込み)。
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