世界遺産知床の自然と人とヒグマの暮らし
14面記事伊藤 彰浩 写真
伊藤 かおり 文
北海道の東の端にある知床半島。希少な動植物を含む多くの生き物が暮らし、海と陸の生き物の関わり合いがよく分かる、とても貴重な自然が残された場所として、平成17年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。
半島の中央に連なる山や近くの森にはヒグマが暮らしている。春にはイタヤカエデの新芽や芽吹いたばかりの柔らかい草を食べる。冬眠中に生まれた子グマと共にエサを取る。
そして時々、ヒグマが人前に現れ、観光客には喜ばれるが住民を不安にさせる。人慣れしたヒグマは人の手で処分される。
そこに暮らす人々とヒグマとの共存の難しさ、地元の人の問題解決の知恵を美しい写真と共に伝える。
(1760円 少年写真新聞社)
(Tel03・3264・2624)