浜田　尚子　著

　全国では平成１４年度から２９年度の間に、廃校または統廃合をした小・中・高校は７千校以上になる。
　平成１１年から行われた市町村の大合併。そんな中でも、合併を踏みとどまった町。山梨県西部の山間にある早川町は、人口が少ない町として知られている。どのような対策をしたのだろうか。
　早川町の小学校２校、中学校１校は、超小規模校で存続が危ぶまれていた。
　そこで早川町が取り組んだのは、親子で移住してもらう「山村留学制度」。そして、いろんな理由から、早川町にやってきた子どもたちと、その家族をサポートするために立ち上げた「北っ子応援団」など。
　自然豊かで歴史のある早川町から、学校をなくさない努力をする町の人々と子どもたちの成長から学べる一冊。
（１５４０円　文研出版）
（Tel０３・３８１４・５１８７）