ICT指導力育成 教職課程置く大学に点検求める
3面記事文科省
文科省は教職課程を置く大学に、ICTを活用して指導する力をどのように育成しているのか自己点検し、公表することを求める。9月中にも通知を発出する。学校現場で1人1台の情報端末整備が急ピッチで進む中、教員養成でも対応を急ぐ。
現在、教職課程では「教育の方法及び技術」「各教科の指導法」の科目を中心に情報機器の活用を扱うこととしている。ただ、授業でどの程度教えているかは大学によって差があり、教員のICT指導力も個人差が大きかった。
そのため通知では平成30年に改訂した同省の「ICT活用指導力チェックリスト」などを参考にして教職課程の点検を各大学に依頼。ICT指導に関するカリキュラムマップを作るなどして、どの授業科目で必要な能力を身に付けさせるのか公表することを求めた。到達目標を設定することも示している。
自己点検や公表は義務ではないものの、中央教育審議会の教員養成部会として各大学の取り組み状況を追跡調査するという。