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9月入学、子どもの声は 都教委が7日までアンケート

3面記事

都道府県教委

 東京都教委は、都内の学校に通う小・中学生、高校生らを対象に、9月入学やオンライン教育について問うアンケート調査を始めた。
 10年後の東京の在り方を考える「『未来の東京』戦略ビジョン」の一環。他の調査と併せて、今後の政策に反映させるという。
 同教委のホームページ上でアンケート用紙を公開している。小学生は5年生以上が対象。回答は8月7日まで、メールで受け付けている。各学校や区市町村教委への負担を考え、通知や協力の呼びかけはしていないという。
 9月入学は、諸外国の入学時期や、4月入学と9月入学のメリットとデメリットを示した上で、どの時期が入学に適しているかを尋ねる。理由も併せて回答してもらう。
 また、10年後の東京の新しい学校の姿について、授業やテストの方法、教室の使い方など、自由に書いてもらう項目も用意した。
 オンライン学習については、休業期間中に家庭でオンライン学習を行ったか、どのようなオンライン学習を行ったかを尋ねる。それぞれのオンライン学習の良い点や、学校での学習と比較したときのメリットとデメリットを書く自由記述欄を設けた。
 同教委の担当者は、「オンライン教育も9月入学も多方面で議論されているが、子どもたちの生の声を聞く機会は少ない。大人を通さない、率直な意見が聞ければ」と話した。
 9月入学をめぐっては、本年度の学習の遅れを回復手段として政府は導入しない方針を示している。同時に教育再生実行会議が今月20日、秋入学について検討することを明らかにした。

都道府県教委

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