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部活顧問の悩みなど専門家が一問一答 「子ども応援便り」サイトで

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 新型コロナウイルスの感染拡大により、子どもたちの教育環境が激変している。各地の豪雨災害も重なり、慣れない生活で大きなストレスがかかっている子どもたちにどのように接すればよいか。そんな疑問に心のケアなどの専門家が一問一答形式で答える特設サイトが「子ども応援便り」のウェブ版の中で公開されている。感染への不安から団体競技をやめたいと言い出した子どもに、部活動顧問はどう対応すればよいかなどを示している。
 「子ども応援便り」は日本PTA全国協議会、日本教職員組合などが参加する「子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会」が発行。特設サイトは、「新型コロナウイルスの影響下、子どもたちと関わるおとなにできること」(https://kodomo-ouen.com/covid19/index.html)と名付けた。
 「子ども応援便り」の編集部員有志が所属し、東日本大震災の後、心のケアに関する情報発信などに取り組んできた一般社団法人社会応援ネットワーク(高比良美穂代表理事)が運営している。
 全国的な学校休業が始まると、子ども応援便りの編集部には、保護者や教職員から、「休校後、子どもの落ち着きがなくなってきたが、どう接したらよいか」「どの情報を信じれば良いのか」など、さまざまな声が寄せられた。確かな情報発信が急務として、特設サイトの開設を決めた。
 監修者として、田中ウルヴェ京さん(五輪メダリスト、メンタルトレーニング指導士)、冨永良喜さん(兵庫県立大学大学院教授)、副島賢和さん(昭和大学准教授)が協力している。


写真は左から田中ウルヴェ京さん、冨永良喜さん、副島賢和さん

 この特設サイトは、編集部に寄せられた具体的な質問や悩みに答えるスタイルだが、「うちの子と全く同じ。自分たちだけじゃないとわかり安心した」「田中先生には目の前で、自分の今の弱さを見透かされたみたいで、はっとした」など、大きな反響を呼んでいるという。
 養護教諭やスクールカウンセラーなどから、「配布するお便りに転載したい」などの要望も相次いでいる。
 代表の高比良さんは、「編集部に相談のメールが一件来たら、声を上げられない同じ悩みの人が数千人規模いること、また人は自分と同じ悩みの人がいると知るだけでも救われることは、これまでの支援活動で実感している。自然災害も重なり、第2波の襲来も予見される中、このQ&A方式で情報発信を続けることが私たちにできること。できる限り続けたい」と語った。
 継続的な情報発信のため、運営団体が、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で制作資金を募っている。これまで監修者やウェブデザイナーらは無償ボランティアとして協力してきた。今後は、一定の謝礼を支払っていきたいとしている。防災教育事例集などを提供するなどの謝礼を用意している。「子どもの心のケアプロジェクト」で登録している。
 詳細は、下記のWebサイトから。
【新型コロナ】【災害ストレス】#子どもの心のケアプロジェクト=https://readyfor.jp/projects/shakai-ouen01

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