感染症拡大予防を支援する赤外線カメラ付きAI顔認識専用端末
13面記事日本コンピュータビジョン
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言解除後、全国のほとんどの学校で再開の動きが見えてきた。そこで必要とされているのが、児童生徒や教職員、来校者をいち早くスクリーニングし、感染の疑いのある人とそうでない人を振り分けることだ。
日本コンピュータビジョン(株)が開発した「センスサンダー」は、サーモグラフィーカメラと顔認証の組み合わせで容易にスクリーニングできるAI温度検知ソリューション。0・5秒で温度検知と顔認証が完了し、マスク着用時でも認識できる優れものだ。設置の手間もかからず、小スペースでも導入可能となっている。
西武立川きらり保育園では本製品を入口に設置。これまで実施してきた体温計による検温は1日数回行う必要があり、保育士の負担も大きかったが、「センスサンダー」の導入により保育士の負担軽減と業務の効率化が進んでいる。在園児の感染予防と合わせて保育士の安心安全も確保することができる。同園の乙幡京子園長は「園児や職員に限らず来園する全ての方に検温していただき、発熱の早期発見や一人ひとりの体調の把握に一役買ってもらいたい」と期待を寄せる。第二波、第三波への備えも重視される中、こうしたソリューションはこれからの教育施設でますます必要とされていくだろう。