松竹映画の100年展 開催中 国立映画アーカイブ
9面記事 国立映画アーカイブ(東京都中央区)は「松竹第一主義 松竹映画の100年」を8月30日まで開催している。
1895年に松竹を創業し、歌舞伎などの興行で地位を築いた白井松次郎と大谷竹次郎兄弟が、大衆娯楽としての映画の将来性を確信して松竹キネマ合名社を創立した。
以来、小市民映画やトーキー映画を制作し、「松竹第一主義」をモットーとして掲げた蒲田撮影所、ハイセンスな喜劇やメロドラマで人気を博した大船撮影所、時代劇を送り出した京都撮影所などの時代を経て、戦後は小津安二郎や木下惠介ら名監督の作品が日本映画の黄金時代を飾った。
その後、1960年代末の映画斜陽期に生まれた『男はつらいよ』や近年の『釣りバカ日誌』が国民的な名シリーズに成長して、松竹喜劇の伝統を力強く受け継いだ。
この100年の間、松竹映画は戦争や映画観客の減少の時代を乗り越え、日本映画界を代表する会社のひとつとして今も業界を牽引している。
本展覧会では2006年の「松竹と映画」以来14年ぶりに、松竹映画が歩んだ道のりを改めてたどり、先進性と伝統を兼ね備えつつ、常に日本人の感覚に寄り添う作品を生み出してきた「和魂洋才」の映画会社の魅力に迫る。
【展覧会概要】
名称=「松竹第一主義 松竹映画の100年」
会期=7月7日(火)~8月30日(日)に※毎週月曜日は休室
会場=国立映画アーカイブ 展示室(7階)
開室時間=11時~18時30分(入室は18時まで)
※前売指定席券のみとし、当日券はなし。
問い合わせ=050・5541・8600(ハローダイヤル)ホームページ https://www.nfaj.go.jp