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教育委員会障害者雇用率、初の全国調査 事務職員は教員の6倍 文部科学省公表

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都道府県教委

 文科省は10日、都道府県教育委員会の障害者雇用について、初の職種別の調査結果を公表した。職員構成で9割を占める教員の雇用率が1・27%だったのに対し、1割に満たない教委事務局や学校の事務職員はその約6倍の7・39%と、雇用率が大きく異なることが明らかになった。
 調査は昨年6月1日現在の雇用状況を尋ねた。学校種別では特別支援学校での雇用率が最も高かった。
 昨年12月に厚労省が公表した調査結果からは、教育委員会全体の平均雇用率は1・87%で、法定雇用率(2・4%)を下回ったことが分かっている。都道府県間で差があり、岩手県や高知県、岡山県などでは法定雇用率を上回ったが、群馬県や愛知県や兵庫県などでは1・5%未満にとどまっていた。
 法定雇用率は都道府県教委全体で設定され、職種別の規定はないが、今回の調査結果では教員と事務職員との間で、障害者雇用率の差が10倍を超える自治体もあった。
 文科省の担当者は「教育現場への影響を抑えるために事務職員で多く雇用したと考えられるが、インクルーシブな社会の姿を子どもに見せるためにも、教員でも障害のある人の雇用を増やしてほしい」と期待する。
 同省では、国立教員養成大学を対象に、障害のある学生への支援実態に関する調査も実施した。
 在籍率は2017(平成29)年度から2年連続で上がり、昨年度は1・08%。2018(同30)年度の免許状取得者(実数)は47人だった。

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